「イラスト的白髪染め」と「水彩画的白髪染め」
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兵庫県たつの市でヘアサロンをしてます「佐々木規史(ささきのりひと)」です。「ノリ」と呼んでください(^^)
ぺったんこになりやすい髪を素敵にボリュームアップ・デザインすることが得意♪
レシェルブゲストさんのビフォーアフターやヘアに関するお役立ち情報、セルフスタイリングのコツなどを更新中。たまに趣味の写真やカメラのことも(≧∇≦)
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白髪染め事情の変化
元々、黒髪が多い日本人。
その黒髪の中にある「メラニン」という物質が、髪を黒く見せ、紫外線から頭皮を守る役目もしているからなんです。
そんな「メラニン」が、何らかの理由で根元の毛母細胞から作られなくなり、伸びてきた髪に含まれない状態。
髪にメラニンがない状態を「白髪」と一般的には言いますよね。
この白髪。
歳をとった、老いを感じる、などマイナスな面で捉えられることが多かった。
ちょっとでも根元から見えてくると、親の仇のようにすぐに染めて均一にしないと、気になっちゃってしょうがなかったりね。
でも、最近
この白髪に対する考え方に変化が出てきてるように感じるんです。。
新たな価値観
今までは、
根元から出てきた白髪を塗りつぶすというか、
「均一な茶色」にして、無かったことにする手法が一般的でした。
それももちろん、有効な手段ですし
白髪を見せたくない、隠したいという方には最適な方法だと思います。
ちょっとイラストで説明すると
下から黒髪と白髪が混ざった状態で生えてきた髪と、過去に染めた茶色の髪を
↓
根元に白髪染めカラーを塗って、白髪は濃い茶色に、黒髪は一旦ブリーチ(メラニンを破壊)してから茶色の色味を入れる。
するとこんな感じで均一な茶色になる。
↓
こんな感じ。
これももちろんいいんですが
この方法を続けてきてるお客さんの中で、多く悩みを聞くようになったのが
「根元から白髪が生えてきたときに、気になって仕方がない」
というもの。
これはもう、白髪染めしてる皆さんのジレンマともいえるお悩みだと思うんですが
しっかり白髪は染めたい。でも伸びてきた時に境目がはっきり分かって、気になる。というジレンマ。。
これはノリ的に
根元の白&黒と毛先の茶色との「コントラスト」が強すぎて、目立ってしまう
ことが原因だと思ってます。
コントラスト(contrast)とは、
Wikipediaより引用
白髪も黒髪も、しっかり茶色に染める白髪染めをしてる場合
また2ヶ月経って伸びてきた髪は、こんな状態になってる(白髪の割合は個人差あります)
↓
この根元の白い部分と、染まってる茶色の部分の隣り合うところ
いわゆる境目の「コントラスト」が強くなってしまって、目立ってしまう。
これはこの染め方をしてる場合、避けられないデメリットでもあると思います。
これはノリ的イメージでいうと
「イラスト的な白髪染め」
って感じかな。
しっかり濃く色を乗せて、境目もバシッと決まってる
ポスターなんかに使われてる描き方なんかは
こういう境目がはっきりした方法が多いんではないでしょうか。
逆に、
このコントラスト強いカラーじゃない方法
境目をなるべくぼやかして、伸びてきてもわかりにくいようにする方法は、全体的に立体的に明るく、生えてくる髪との明度差が少ない状態にする。
それをノリ的に言葉にすると
「水彩画的な白髪染め」
という感じなんですよね。
淡い色合いで、明暗の部分がしっかり感じられて
ここからは暗く!ここから明るく!ってはっきり分かるわけじゃなくて、何となく明るくなっていったり暗くなっていったり、自然な繋がり。
人を描く場合でも、イラスト的なのと水彩画的なのは、またイメージ違ってきますよね。
この「水彩画的カラー」
実際にお客さんにする技術としては
「ハイライト or ローライト」
っていう技術を使うんですよね。
(他にも技術使うこともあるけどここでは割愛w)
それの効果について詳しく書いたのはこちらのブログ
↓
「イラスト的白髪染め」
と
「水彩画的白髪染め」
もうちょっとわかりやすく、絵的に解説できたらいいな〜
ちょっと描いてみましょうかね。
次回にでも(≧∇≦)
ってことで、詳しい解説、続きまーす♪