「髪をすく」ってどういう意味!?それで髪の毛の量が減るの?
目次
「髪をすく」の意味を動画でも解説してます
軽くしたいとき、よく言ってませんか?
美容室に行って
「今日はどうされます〜?」
って聞かれた時。
「髪の毛が伸びてきて 量が多くなってきたので
すいてください〜」
とか
「長さは変えたくないけど髪の量は減らしたいので
すいてください」
とか。
髪重たい。 軽くしたいから
= 「すいてください」
すいたら軽くなる。
というこの思い込み。 刷り込み??
いったい どこからきたんでしょうね(^^;;
確かに僕ら理美容師も
「すく」と聞くと
”量を減らしたいんだな”と直感的に理解してますが・・・
実のところ
はたしてそうなんでしょうか?
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そもそも 「すく・梳く」 という言葉の意味
元々昔は
目の粗い梳き櫛(すきぐし)で
髪の汚れや油をけずって落とし滑らかにすることが
「理髪(りはつ)」の一つの方法で
髪を整える方法だった。
結果 すっきりさっぱりと
ボリュームも落ちることから
「すく」 = 髪の量を減らす
のイメージが定着したんじゃないかなー と。
僕の勝手な想像ですがw
あ、あと すきバサミは
「梳き櫛」
と形が似てますよね。
【すきバサミ】
【梳き櫛】
ね。(≧∇≦)
だから そもそも「すく」っていうのは
「髪の量を少なくする」
っていう意味の言葉ではなかったんですね。
でも 今や大半の人が
髪を少なく、軽くしたい時に
「すいてください」 って言っちゃってるのでw
定着しちゃってるわけですね。。
間違って。。(^_^;)
しかし 大事なのは
そこではなかったりする。
そう。 オーダーされてるお客様は
要するに
「量を少なくしたい。そして軽くなりたい。」
と思ってる。
その言葉の内側を
もっと深く解釈すると
「軽くて しなやかで 扱いやすい髪になりたい。
当然可愛く は マスト♪( ´▽`)」
といったところを求められてる。
ただ このように間違って知識を持ってしまって
すいたら少なくなるし 軽くなるんだ♪ と思い
「とにかく 髪の量減らしたいんで
めっちゃすいてください♪」
ってオーダーで言っちゃう。
実は
これが 悲劇の始まり。。
これ 一歩間違うと
めちゃ危険なんです。。(汗)
すきバサミを使って 多く量を減らそうとする場合
何が 危険なのか?
詳しく解説していきましょう。。
髪をすくことのデメリット
はい これ↑頭と髪の毛ね。
髪の量が多い人、または
髪の毛一本一本が太い人は
スタイルとしての密度も高く、多く感じるし
シルエットが膨らむ。
また 髪が動かない。
などの デメリットがある。。
で ここで すきバサミ登場。
すきバサミは 写真でも見たらわかる通り
片方の刃が 櫛(くし)状になっている形状。
山のところは切れるところ
谷のところは切れないところと分かれてる。
一回開閉するごとに 何パーセントの髪が切れる
というのがハサミによって大体決まってて
当然 ハサミを入れたところで
何パーセントかは切れる。
今回は カット率20% の
すきバサミを使用してる
という前提で話しを進めますね。
ちょっとざっくりですが・・・
上の図にように3箇所赤いラインで
すきバサミを入れるとすると・・・
こうなる ってことですね。
数字は 残りの髪の量のパーセーント。
根元からすきバサミ入れると
ピンピンと短い毛が出て(通称あほ毛 ←関西だけかw)
ダメなので 基本やりません。
見てもらったらわかるように
根元は量多いまま
だけど 毛先は量が減っている。
根元と毛先で差がありますね。
でも 大体の方が
すでに このような状態にはなってると思う。
すきバサミを使ってカットされたことがある人はね。
で 多少は根元と毛先の量の差
があっても それはOK。
毛先はある程度 少ない、細い方が
スタイルとしては成り立ちやすい。
(ワンレングスなど一部例外あり)
そう。
これぐらいでやめておけば ね。
でも この状態で来られて
「量多いから もっとすいて欲しい‼︎」 と言われ
お客様の要望なんでー と
安易にどんどんすいていってしまうと・・・
根元はまだ多いのに 毛先はペラペラ。。
根元と毛先の ギャップがありすぎる。。
スタイルの 再現性も低くなるし
ダメージも受けやすく パサつく。
結果 こうやって途中で短い毛が
途中で出てきて ピンピンはねる。。
これ パサつきや ツヤがなくなる原因ね。
実際に他のお店で
むちゃくちゃすかれたお客さんもおられる。。
ご来店時は こんな感じになちゃってて・・・
かなりやり過ぎな感じ。。
こうなると正直
どうにもできません。。(>_<)
毛先だと カットしてその部分を
無くして リセットすることもできますが
中間部分や根元付近に
スキ過ぎの後が残ると
伸びるの待つしかない。
切ってしまったものが元に戻るには
当然ですが
長い年月が必要になるんです。
だから
切る理美容師の人も
髪にハサミを入れる、切るって事は
それぐらい重大なことだと自覚してもらいたい!
自分の入れたハサミの結果で
長く悩んでしまう方もいるかもしれない。
逆に
とても喜んでもらえて
人生が変わってしまうぐらい
ハッピーになる方もおられる。
どうせなら そうなってもらいたいですよね。
そしてお客さんの対応策
してもらう側のお客さんとしては
安易に
「とにかくいっぱいすいてください」
とかは 言わない方がいいかも。
それよりも
「軽くしたい」 や
「どんなイメージになりたいか」
をメインに伝えてもらえればいいかと。
続きで書いてますが
「梳く」以外にも軽く感じる方法は
ありますからね。
よく相談の上、納得いく方法をとってください。
と
こう書いてると
かなり すきバサミを
disってる感じになってますが(^_^;)
もちろん すきバサミ によるカットを
否定してるわけではなくて。
使用方法が問題ある場合、人 が多い
ということが言いたいのです。
むやみやたらに デリカシーなく
無茶苦茶にすかれてしまって
どうにもならない ってお客様も
実際来られてますからね。。
ここ最近 また多い気がします。。
こんな悲劇は
2度と起こらないでほしいですからね。
解決策は?
ここまでで
”むやみにすきすぎるのは危険”
てことは分かってもらえたでしょうか。
では 実際 量が多くて、
または髪が太くて 悩んでる方は
一体どうすればいいのか?
解決方法は・・・?
って思いますよね?
安心してください。
ありますよ♪( ´▽`)
続きはこちら 3部作 読んでね♪
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